研究開発実績 WORKS
2025.06.19
振動センサの開発
本研究では、エラストマー、コイル、磁石を用いた電磁誘導型の振動センサを開発しました。外部からの振動を検出するだけでなく、その振動を電力に変換することも可能とします。リアルタイムでセンシングと発電の見える化も行いました。
2025.06.13
水滴発電の実現に向けた基礎検討
本研究では、水滴がもつ運動エネルギーと、PTFE(テフロン)との摩擦帯電および静電誘導を活用し、電力を生成する「水滴発電」の基礎検討を行いました。これは、雨水などの自然エネルギーを活用し、太陽光が使えない環境でも機能する自己発電型デバイスの実現を目的としています。 実験では、傾斜させたPTFEフィルム上にアルミ電極を配置し、水滴を上部から落下させて発電を試みました。水滴がPTFE表面を転がりながら帯電し、電極に触れることで起電力を生じる現象を利用しています。 さまざまな条件(フィルムの種類・厚み、水滴のサイズや落下高さ、水の種類、基板構造など)を最適化した結果、水滴一滴ごとに最大164Vの高電圧パルス出力を確認しました。 本成果は、非常に簡易かつ低コストな構造でありながら、高電圧の発電が可能であることを示しており、将来的には雨水発電デバイスや環境発電センサーへの応用が期待されます。
2025.06.13
マイクロリアクターによるマグネタイト(Fe3O4)微粒子の合成
磁性付与などのアプリケーションに用いられるマグネタイト (Fe3O4) 微粒子について、マイクロリアクターによる高速合成を試みました。マグネタイト微粒子はFe2+, Fe3+の水溶液とアルカリ水溶液の混合により、共沈法により合成できることが知られています。このプロセスでは単純なバッチ混合で微粒子が高速に得られますが、単分散な微粒子を合成するには限界があります。そこで、超高速混合マイクロリアクターによるマグネタイト微粒子の高速合成を試み、粒径分布および微粒子の形状が合成法によってどのように変化するのかを評価しました。
2023.08.09
各社マスクのエアロゾル捕捉評価
新型コロナウイルスにより、不織布マスクの需要が増加し、それに伴い各社から多種多様なマスクが販売されました。一方で、マスクを購入する際に比較し選定する事は困難で、一般的に多量に出回っている安価なマスクを購入・着用しているのが実情でした。弊社では中立的な立場で、どの試験も同一評価方法でJIS T 9001, 「医療用マスク及び一般用マスクの性能要件及び試験方法」を考慮し各社マスクの試験・評価を行い、機能性・快適性で適正なマスクの選定をおこないました。