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研究開発実績

研究開発実績 WORKS

2023.08.09

各社マスクのエアロゾル捕捉評価

研究開発テーマ

各社不織布マスクからエアロゾルを効率よく捕捉し、かつ息苦しくないマスクを選定します。

研究内容

0.1㎛サイズのポリスチレンラテックス試薬を1000倍の水に分散・希釈させ、液滴化装置にてエアロゾルを生成しマスク評価用チャンバーに噴霧します。チャンバー内をサーキュレーターにて対流させた後、下流に配置した吸引ポンプにてエアロゾルをマスク設置部に通過させ、パーティクルカウンターを用いてマスク設置部前後のエアロゾルの数を測定・比較し、エアロゾル捕捉率の評価を行いました。また、マスク設置部の流量≒7.2L/min(人の呼気流量)になるように設定し、マスク設置部前後の流速を流速計にて計測し、圧力損失の評価を行いました。加えて、3枚目の画像に示したようにマスクの繊維を撮影し、構造を調べました。試験には1枚目の画像に示した評価装置を用いました。

研究成果

2枚目の画像に示した試験結果(捕捉率比較表)から、約1㎛以下のエアロゾルの捕集効率が良く、息苦しくないマスクとして ”シオノギヘルスケア製PLマスク立体型” と ”Panasonic製3層不織布マスク” 2種類を推奨します。今後、インフルエンザを含めたコロナウイルス感染拡大時に備えていただければ幸いです。

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